ピアノの鍵盤の数。
ピアノと言えば、誰もが知っている楽器ですね。
白と黒のコントラストが綺麗で
黒鍵と白鍵があって、
音の残響を延ばせるペダルがついていたり、
音の強弱が出せる様に昔の楽器から改良されていたり
と、楽器の特徴も皆さん少なからずご存知かと思います。
突然ですが、
ピアノの鍵盤の数って分かりますか??
正解は88鍵
そのピアノの種類によって様々ですが、(電子ピアノや小型ピアノだったり)
ほぼ88鍵に定着しています。
ピアノの起源
ピアノの歴史はとても古く、11世紀に中近東からヨーロッパに伝えられた楽器「ダルシマー」が祖先ではないかと考えられています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%9E%E3%83%BC
そしてその後クラヴィコード、チェンバロを経て、
1709年、イタリアのクリストフォリによって発明された
「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」に行き着きます。
音の強弱が出せる楽器として画期的な発明でしたが、
この時の鍵盤数は54鍵。
今よりも少ない鍵盤数でした。
(※それまでのチェンバロなどは音の出る仕組みが異なっていたため、
音の強弱の表現に乏しかった。)
そして音楽の発展や、表現力をもっとつけたいとの要望に応え、音域を拡大していき、
1890年代には現在の「88鍵」が定着しました。
さてここで 88鍵 がなぜ定着したかというと、、、
人間の耳の可聴範囲は約20ヘルツから20,000ヘルツまでと言われています。
年齢や環境によって個人差はありますが、、、
これが一般的な聞こえる音の範囲とされています。
この可聴範囲の中で
さらに
「音程」として聞こえること
を考えると
低音の最低が「ラ」の音で27.5ヘルツ、最高音は「ド」で4186ヘルツ。
となり、それをもとに展開していくと
7オクターブ1/4で
白鍵が52鍵、黒鍵が36鍵の合計88鍵になったわけです。
それ以上広げても豊かな音程を聞き取れないからなのですね!
そして、音色が綺麗に保てる音域の中で
音の強弱や、音の艶などを表現出来るように改良が繰り返された
「ピアノ」
はとっても素晴らしい楽器に成長したのです!
というピアノのお話でした!